精神医療の問題課題はひとつではない
インターネットで検索するとデパスについていろいろ話題になっていることがわかります。
デパスがなくなってくれたら精神医療も安全になるのでしょうか。
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。
私に寄せられた多くのコメントの中から校正を加えて、ひとつピックアップさせていただきました。
残念ながら、
デパス®さえなくなればそれで解決なんてことはありません。
精神科領域だけではなく、全般的に言えるのですが、
さまざまな課題を抱えながら、いま現在のベストを尽くしているというのが、医療の現実ですし、医学の歴史でもあります。
デパス®に限定してお話しますと、
デパス®を新規で処方してはいけないなどと、規制を加えてもしも使えないようにしたとして、
デパス®の次に強い安定剤、ワイパックス®、コンスタン®、ソラナックス®、エリスパン®のいずれかが、デパス®に代わっていまよりも多くの依存症の方を生み、
デパス®の代わりにこれらの薬の中から、離脱症状が目立つ薬が出てくるでしょう。
その理由は下記の記事を読んでいただきたいと思いますが、
https://www.aozoraclinic.com/index.php?QBlog-20230830-1
要は現在デパス®がどんづまりの薬で、崖っぷちにあるわけですが、
デパス®が無くなったら、ワイパックス®、コンスタン®、ソラナックス®、エリスパン®のどれかが、代わりにどんづまりで崖っぷちの薬の立場になるので、問題の主座が別な薬に移るというだけで根本的な解決にはなりません。
そう予想します。
ちなみにいま現在我が国でダントツに処方量が多い安定剤はデパス®です。
安定剤の強さランキングは下記の記事になります。
https://www.aozoraclinic.com/index.php?QBlog-20230901-2
(2024.01.14.追記)
お寄せいただきましたコメントは、責任者である菊地一也自身が他のコンテンツも含めて2次利用させていただくことがあります。予めご了承ください。
【おしらせ】
当ブログへのコメントは、管理者が投稿に気づいて公開の処理をすると表示されます。返信することをお約束はできません。
あおぞらクリニック
東光9条5丁目バス停(あさでん)目の前
東光眼科となり
駐車場完備
【東神楽・東川・美瑛・深川からのアクセス良好】
電話
0166-33-8600 (平日9:30~12:30)
コメント
-
ブログ
ブログを閉鎖して下さい。
薬の悪いことばかりピックアップ
で、どうすれば。
何も知らない読者を不安にさせていることに
気が付きませんか。
医療従事者様に失礼はありませんか。
厚生労働省が目をつけて欲しいのは、あなたのような医者ですね。
ブログアクセス数すごいでしょうね。
病んでる人をカモにするのは止めましょう。
不安にさせているだけなんですよ。
-
Re: ブログ
>>1
すでに使っている方は、不安になるかもしれませんね。
でも、書いたことは本当のことです。
誰も危険性について語らなければ、精神医療の問題課題は長引くと思います。
ブログを閉鎖する考えはないです。
気分が悪い方は、気分がよくなるような記事を探せばいいでしょう。