リーゼ®︎を飲み続けると
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。
リーゼ®︎(一般名クロチアぜパム)は精神安定剤(抗不安薬)の一種で、作用時間は非常に短く、パワーは弱いお薬です。
作用時間の長さはデパス®︎という安定剤と同程度ですが、デパス®︎との決定的な差はパワーが格段に弱いという点です。
この非力な点が、デパス®︎と違って依存する患者さんをなかなか生み出さないことにつながっていると言えます。
理由その①
リーゼ®︎が効果不十分な場合、他にパワーの強い安定剤が色々とありますので、治療者は見切りをつけて別の薬剤に切り替えてしまいます。
その結果、
リーゼ®︎を使用している患者さんが雪だるま式に増え続けるようなことは決して起こらないのです。
使用者があまり増えていかないので、依存性が顕在化しにくいのです。
理由その②
リーゼ®︎にも依存性はありますが、前述の通り効果がちゃんと続く患者さんは、他の薬に乗り換えません。
ちゃんと効いているので、患者さんは満たされているためにオーバードーズ(OD)もあまりしません。
リーゼ®︎のような非力なお薬で十分な効果が得られる患者さんは、安定剤の使用量が増えていかないので、長期間服用していても依存は生じにくいのです。
非力さゆえに、依存性が顕在化し難いのです。
まとめると、
リーゼ®︎自体には依存性はあるものの、依存性に悩むことになる患者さんは、もっとパワーの強い薬に乗り換えたり複数の安定剤の併用の後に問題が顕在化するということです。
この世にリーゼ®︎しか安定剤がなければ、もっとこの薬の依存性が問題化するのでしょうが、
リーゼ®よりも強い安定剤が数多くあるという現実の下では、治療が長期間にわたっても、
リーゼ®︎しか安定剤を服用していないグループは、依存性を生じ難いと言えるでしょう。
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