デパス®を飲み続けると認知症になるのか
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科です。
私はデパス®(一般名エチゾラム)を心の中の禁止薬物と決めていますが、
他院で処方されたデパス®を大量に飲んでいる患者さんたちが当院にたどり着き、
その減薬・断薬に協力したことが何度もあります。
長期にわたってデパス®を内服し続けている人を多く診てきましたが、
認知症になるなどという印象は全くありません。
意識が朦朧としている人は何人もいましたが、
あれは認知症ではありません。単なる副作用です。
それと、私は
訪問診療もライフワークとして20年以上続けていて、認知症の患者さんを若い頃から今に至るまで途切れることなく診て来ましたが、
認知症の患者さんたちも、初診時に安定剤を飲んでいる方など稀です。
ですから私の実感としては、
デパス®を含む安定剤が
認知症を引き起こす実感は、あまりありません。
それよりも、
公にはあまり言われていませんが、
安定剤の使用量が増えると、
うつ病によく似た症状が複数出現すると実感しています。
特にデパス®は通常使用量で割とすぐに、
抑うつ、
意欲低下、
思考の遅滞、
判断力の低下、
脱力、
全身倦怠感、
頭痛、
嘔気・嘔吐、
日中の眠気などの症状をきたします。
表情も乏しくなり、
声も小さく、話す速度が遅くなったりもします。
認知症などより、
薬剤惹起性うつ病にずっとなりやすいです。
あおぞらクリニック
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