薬を半分に割る方法
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。
今回のお題は、
薬を半分に割るオススメの方法です。
他の記事でちょうど書いたばかりでしたが、半分に割ることについて特化した記事として単独でアップします。
メリット
①怪我しにくい
②お薬を紛失しにくい
③簡単
④用意する道具はたったのふたつ
⑤割線が入ってなくてもへっちゃら
条件
薬のシート(PTP)に入ったままの状態であること
方法
PTPごと真っぷたつに刃物で2分する
解説
飲む直前に薬のプラスチックの包みもろとも、刃物で真っぷたつにします。
多少の大きさの違いは問題ないのでご愛嬌。
薬は大方の想像以上に柔らかいので、勇気をもって斬ってください。大丈夫ですよ。
必要な道具は刃物と下敷き(ボード/固い板状のものなら何でもいいです)のふたつだけ。
薬のプラスチックのパッケージのことをPTPと言いますが、一包化にされているなど、既にPTPから取り出されている場合にはこの方法は使えません。
PTPのシートは一般に10〜14錠くらいが一枚のシートに入っているので、ある程度の大きさがありますから、錠剤をひと粒ずつ持って薬剤師さんがやるようにハサミなどで切るのは、怪我をしたり上手く半分に出来なかったりで大変ですが、このやり方なら、楽に半分にできます。
特に中央が盛り上がっているような形状の薬は、通常のやり方だと半分にするのはかなり難しいので、このやり方が威力を発揮します。
薬を半分に割るためのガイドのラインを割線(かっせん)と呼びますが、これが無くても半分にできます。
むしろ割線があると惑わされたり、裏返しになっていると意味がなかったりします。
この方法でやる時には、割線はあっても無視しましょう。
また、切った後ケースの中に留まるので、半分、下手すると両方飛んでいって無くしてしまうなんてことまで防げます。これが最大のメリットかもしれません。
切ったら、半分だけこそっと出していそいそと飲みましょう。
注意
かなり安全ですが、刃物を使うので怪我のないよう十分に気をつけてください。油断は禁物。
ボードを使わないと、その下の机やテーブルや畳などを傷つけることがあるので、必要とまでは言いませんがあった方が無難でしょう。あなたの自己判断でボードの類を使わないで何かあっても、当方は責任を負えません。悪しからず。
極めて安全な方法なので、太ももの上とかで切ったりしない限り正しいやり方で怪我をすることは稀だと思いますが、もし怪我をしても当方は責任を負えません。特に刃物やボードの側の問題によるトラブルはそれぞれのメーカーにご相談ください。
残りの半分は、次に使えばいいのですが、断面ができてしまうとお薬はそこから湿気ったりしやすく、通常の状態よりも劣化しやすいので、長期の保存は避けましょう。
以上、ある患者さんから教えてもらったライフハックでした。実際にやってみましたが、楽しくて安全で簡単でした。私はボードの代わりに牛乳パックを使いました。
あおぞらクリニック
旭川市東光9条6丁目1−13
東光9条5丁目バス停(あさでん)目の前
東光眼科となり
駐車場完備
【東神楽・東川・美瑛・深川からのアクセス良好】
電話
0166-33-8600 (平日9:30~12:30)