腰痛にデパス®︎
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。
今回のお題は、
デパス®︎を腰痛とかに使うことについて
です。
いまから20年と、さらにちょっと前のこと。
日経メディカルという雑誌でデパス®︎が腰痛にも適応を拡げたという記事を目にした時には、
へー、凄いなあ。腰痛とメンタルと関係があるのかな?などと、呑気に読んでいたものです。
実際、腰痛とメンタルは関係があるようなのですが、ここでは割愛。
呑気に構えていたのも束の間。
数年後には腰痛を機にデパス®︎を処方され、オーバードーズをするようになった方が減薬の目的で当院を受診するも、離脱症状に苦しむなどという事例が発生。
自分がこの件に関わることになるとは。
かと思えば、それからさらに5年以上経た頃、耳鼻咽喉科の処方でデパス®︎を目にするに至っては、開いた口が塞がらない思いでした。
耳鼻咽喉科疾患の、何に対してデパスが処方されていたかと言えば、どうやらめまいと耳鳴りに対してとのことで、びっくり仰天でした。
幸いその方は、デパス®︎のせいで当時は何も困ったことにはなっていませんでしたが、その後どうなったかは不明です。
現在さらに整形外科領域において適応を拡げて、腰痛症、頚椎症、筋収縮性頭痛にデパス®︎は使われているようですが、依存を生じたり、離脱症状が出たり、オーバードーズするようになったら整形外科の先生方では手に負えないのでは?
耳鼻咽喉科の先生も、デパス®︎なんか処方して大丈夫なのでしょうか?
度胸があるねぇ。
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