精神疾患があると雇ってもらえない?
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。
全国展開している大手企業の支店に勤務している患者さんから聞いた話です。
仕事を休みたいと相談したら
「休んだら、戻ってくる時に周りの人に変に思われるよ」と上司に言われた。
そういうことのないように配慮するのが上司の役目では?と首をかしげたくなります。
仕事を辞めたいと相談したら
「あなたのような精神疾患で治療中の人なんて、どこも雇ってくれない」と上司に言われた。
ここを辞めたらどこにも就職できないってね。
恫喝でしょうか。酷いものです。
辞められたら困るからなのでしょうが、恐ろしいのと滑稽なのとで複雑な気分になります。
私の意見
恐ろしいと思うのは、さっき恫喝かと書きましたが、こんな風に脅して、辞めないように、休まないように仕向けている点です。
大企業で堂々とこのようなハラスメントが行われているのが現実なのでしょうか。
そして滑稽だと思うのは、どこも雇ってくれないと言いながら、そうだとしたらこの会社はどこも雇ってくれないような人材を、なぜにこんなにも必死で慰留してるのかという点です。
そうじゃないでしょう?
絶対に、必要な人材だから、引き止めているんでしょう?
そうに決まってます。
このように話したら、この話を打ち明けてくれた患者さんの表情が、涙ぐみながらも明るくなりました。
これは結構モラル的に問題があると思います。
この会社の商品は買わないなあ。
それと、精神疾患があるということが理由で、闇雲に就職において不利にならないような、社会全体がそんな風になるのが理想ですね。
治ったら働けるんですから。
治療中だって働ける人はいっぱいいますよ。
現に当院に働きながら通っている人はたくさんいます。
この患者さんだって、いまの状態なら辞めてもすぐに再就職出来ますよ。普通に。
あおぞらクリニック
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東光眼科となり
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