うつ病が長引く理由をすこし
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。
うつ病が長引く理由はさまざまあると思います。
割とあるのが、なにも実践出来ないので認知行動療法だろうがなんだろうが、精神療法がまったく役に立たないというケースでしょうか。
なにもする気になれないからですね。
うつ病そのものの症状で、長引くというわけです。
次に、意外と治療者が無頓着になりそうな理由に、
栄養状態の悪化がありそうです。
うつ病の治療にちゃんとした栄養を摂ることも必要なのですが、おざなりになりがちです。
うつ病の場合、結構食欲低下の方がいらっしゃいまして、
栄養状態がどんどん悪化していって、
うつ病が長引くというわけです。
食欲がなくなる、さらに栄養状態が悪化する、うつ病が悪化するという、悪循環に陥るととめどなく長引きそうです。
でも、そんなことよりも手強いのは、個人的には薬の乱用。
向精神薬の多剤大量療法のせい。
もっと具体的には、
抗うつ薬と
安定剤を併用している場合だと思います。
抗うつ薬と安定剤の併用は、
うつ病の標準治療ではありがちです。
多剤になればなるほど、組み木のように複雑に絡み合って、減薬が容易ではないので、本当は治っていても薬をなかなか減らせない。
ある薬を減らすと他の薬の副作用が飛び出たり、
減らした薬そのものの離脱症状で苦しんだり、
それでもういちど元の量に戻したり、
別な薬を使ってみたり(要するに薬が増えてしまってます)、
とにかく長引きます。
抗うつ薬と安定剤の併用は、
うつ病の治療を複雑にします。
それゆえ、私は抗うつ薬を使わずに
うつ病を治療していますが、
別になにも困ったことは起きませんし、
結局
抗うつ薬を使わないほうが、早く完治にたどり着きます。
切実に知りたいのだけれど、
抗うつ薬と安定剤の多剤大量療法になってしまっている患者さんの減薬が、
得意な医者って実在するのでしょうか?
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