ドグマチール®︎は抗うつ薬ではない
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。
私は抗うつ薬を自分の意思で、主体性をもって、能動的に処方することはありません。
「うつ薬出さないって言ってるけど、スルピリド出された」って批判をいただきました。
「あまり使わなくなったスルピリド」とも。
スルピリドはドグマチール®︎の一般名。
ドグマチール®︎(一般名スルピリド)は確かにうつ病にも適応があるお薬です。
うつ病以外にも色々と適応もあり、使われてもいるお薬で、分類としては胃薬でもあり、抗精神病薬でもあるという、ユニークなお薬です。
それを出されたと怒っているようですが、
ドグマチール®︎(一般名スルピリド)は抗うつ薬ではありません。
抗精神病薬ですし、胃薬でもあります。
そして危険なお薬でもありません。胃薬ですよ?
私は、薬を使わずに治療しているとは言っていませんし(時々そのように誤解している方がいらっしゃいますが)、
精神安定剤(抗不安薬)であるデパス®(一般名エチゾラム)の使用に警鐘を鳴らし続けてはいますが、他の安定剤は必要最小限の量で使っています。
抗うつ薬は危険だから使わないし、
別格安定剤デパス®︎(一般名エチゾラム)も、安定剤の中では唯一、危険なので使わないと言っています。
使わないと言っているのは抗うつ薬とデパス®︎(一般名エチゾラム)だけです。
あ、それとグランダキシン®︎か。グランダキシン®︎はまた別な理由でね。
それになんです?「うつ薬」って?この方が発明した言葉ですか?
わざとミスリードして絡んでるんじゃないですか?
「うつ薬」って、うつ病の治療薬の意味で使っているのでしたら、抗うつ薬と別格安定剤デパス®︎(一般名エチゾラム)以外のうつ病の治療薬は、当院では使っています。
ちなみに余談だけれどグランダキシン®︎はうつ病の治療薬だとは思っていません。
さらに、
ドグマチール®︎(一般名スルピリド)のことをあまり使われなくなった薬などとこの御仁は言っていました。
とんでもないことでございます。
現在でもドグマチール®︎と後発品のスルピリドを合わせたら大変な処方量ですよ。
他院からの紹介患者さんでも、よく内服しているのを拝見します。
時代遅れとか廃れたとかいうことは全くありませんし、
グランダキシン®︎(一般名トフィソパム)のように、(自律神経失調症に対してですが)てんで効かないなんてこともありませんので、ドグマチール®(一般名スルピリド)は大変重宝しております。
私が書いたグランダキシン®︎についての記事をも、古い薬は使わないと言っているんじゃないかと、わざとミスリードして面白がっているのかもしれません。
一応解説しておきますが、それも大間違いです。
私はグランダキシン®︎については、効かないから使わないと言っているのであって、古いから使わないのではありません。
一般に古くからあるお薬は安全性が高く信頼できるものが多いと私は捉えています。
新しいお薬の方が安全性についての確認は現在進行形で、まだまだこれからだと構えてしまいます。
グランダキシン®︎は昔からあるお薬ですから安全性は高いとしても、効かないから使わないと言っているのです。
自律神経失調症の薬が、グランダキシン®︎(1985年薬価収載)以降出ていないことを嘆いてはいますが、グランダキシン®︎が古いから悪いのだとは言っていません。
新くて効く自律神経失調症のお薬の登場が待たれますが、そういうのがなくて残念だと言っているのです。
ともあれ、本題であるドグマチール®︎(一般名スルピリド)について言えば、
使って何が悪いんだい?
まとめ
抗うつ薬全品目と別格安定剤デパス®︎(後発品も含めて)とグランダキシン®︎(これも後発品も含めて)以外のお薬は使っています。ここに明記しておきます。
そしてそれでも私は間違いなく、
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。
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