軽いうつなら一発で治る
結論:ガセネタだったと思っています
マンガを読むほうが効果的かも
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。
急上昇検索ワードで知ったのですが、
「鬱を一発で治す方法」というのがバズっているらしい。
右利きの人なら反対の左でいろいろやってみる。
これだけで軽いうつはすぐに治るって。
本当なのでしょうか?
まあ、楽しそうではある。
誰か情報提供お願いします。
以下元ネタから引用
「全員がそうとは限らないけど、主に右利きに偏りすぎてる人が悩みすぎの傾向がある
そういう人は、日頃から左脳ばっかり使ってるんだ
左脳は理論的な働きをするので、出来事の前後ばかりを処理しようとする」
(2024.01.14.追記)
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コメント
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ガセネタかも
1年以上経過してまったく反響がありませんので、
単なるガセネタだったかもしれませんね。
面白いと思ったのですがねー。
ダメでしたか。
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鬱が一発で治るとは
「うつ病が利き手と反対の手を使うことで治る」という話は、科学的な根拠が乏しいものとされています。確かに、脳の活性化や神経可塑性(脳の柔軟性)に関心を寄せた研究の一部では、非利き手を使う活動が脳に良い影響を与える可能性が示唆されていますが、これがうつ病の治療に直接効果があるという明確な証拠は存在しません。
背景にある考え方
1. 脳の活性化
利き手とは反対の手を使うと、普段あまり使われない脳の領域が刺激される可能性があります。このような活動が脳の可塑性を促進することが、一般的な認知機能の向上やストレス軽減に役立つ可能性はあります。
2. 新しい刺激の提供
新しいことに挑戦すること自体が気分を向上させる効果をもつ場合があります。非利き手を使う活動は、新しい刺激として働き、間接的にポジティブな影響を与えるかもしれません。
科学的根拠について
現時点では、以下の理由から「反対の手を使うことでうつ病が治る」という主張はガセに近いと考えられます:
• うつ病は単純な脳の活動不足だけでなく、神経伝達物質の異常、遺伝的要因、環境要因、心理的ストレスなど、複合的な要因が関与しています。
• 非利き手を使うことがうつ病治療に有効であることを証明する質の高い研究は存在しません。
うつ病治療の現実的なアプローチ
うつ病には、以下のような科学的根拠に基づいた治療が有効とされています:
1. 薬物療法:抗うつ薬(SSRIやSNRIなど)の処方。
2. 心理療法:認知行動療法(CBT)や対人関係療法(IPT)。
3. 生活習慣の改善:適度な運動、十分な睡眠、バランスの取れた食事。
4. 社会的サポート:家族や友人との交流、支援団体の活用。
結論
利き手と反対の手を使うことが脳に刺激を与える可能性はありますが、それが直接うつ病を治す効果があるわけではありません。あくまで補助的なアプローチとして取り入れるのは問題ないものの、うつ病が疑われる場合は、専門医に相談し、適切な治療を受けることが重要です。
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マインドフルネスとは関係あります
昔ちょっと読んだマインドフルネスの本に、
一週間ごとに課題があって一つ一つを一年かけて行っていく、という本がありました
その本の初めのほうに利き手ではない手を使って料理や食事などをするというのがありました
利き手でない手を使うことで否が応でも手を使っていることを意識せざるを得ないのでマインドフルにならざるを得ないとのこと
このマインドフルネスが軽いうつを治せるのなら関係あるかもしれませんね