デパス®を飲み続けると

画像の説明

デパス®を長く飲み続けると認知症になるのかについては、記事の後半でお答えします。

デパス®の連用で認知症になるか

旭川市東光の心療内科(メンタルクリニック)

あおぞらクリニックの菊地です。

向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科です。

近々

旭川のここ数年における、

向精神薬の使用傾向の大きな変化について書こうと思案しているところ。

そんな過程で、

そういえば、最近

デパス®︎(一般名エチゾラム)のガチガチの依存症の人を見かけなくなったと思いました。

いまからおおよそ15〜20年前は、

デパス®︎を大量に飲んでもまだ足りない、そんな方が何人も他院から転院してきては、

離脱症状と格闘しながら減薬に努めていました。

そもそも私が出した薬じゃないのに、苦しさのあまり、ときに八つ当たりして私を罵ったり、暴れたり叫んだりしながら治療に励んだ当時の患者さんたち。

今となっては、懐かしく思い出されるほどです。

デパス®︎(エチゾラム)は、飛び抜けて依存症になりやすい精神安定剤(抗不安薬)です。

これはものの本とかで調べるまでもなく、かつては治療を通して痛感するところでした。

デパス®︎は短時間作用型で、なおかつ高力価の(効き目の強い)安定剤。

切れ味鋭く、とてもよく効くので、

治療者の側も依存していたのだと思います。

初めてデパス®︎を処方すると、とても効きがいいので、それはそれは患者さんに感謝されることでしょう。

それはいま現在も同じ。

しかしながら、その末路とも言える状態の患者さんたちと、かつて私は向き合って、感謝されるよりもむしろ罵倒されながら、共に離脱症状と格闘していましたので、自ら処方しようとは全く思いません。

デパス®︎をかつて悪魔の薬と呼んだ人もいました。

最初はありがたがられても、長く飲んでいるうちに、依存を生じ、さらに悪いことには耐性ができて効かなくなっていくのです。

デパス®︎よりも効く薬が無いのに、耐性ができて何年かすると効かなくなっていくのですからタチが悪い。

そこから先は苦しい道のりです。

先がないのです。

進めないから、引き返すか留まるかです。

依存症になっているとそもそも引き返すのが困難だし。

留まっていても、どんどん効かなくなるのですから、ただ苦しくなるのを待つだけです。

こんな感じなので、

デパス®︎をオーバードーズ(OD過量服薬)する人はたくさんいました。

そして、オーバードーズしても、本来の病には全く効かなくなっていたりもしました。

最近はこういう患者さんをぱったり見かけなくなったので、業界全体が変わって、デパス®︎を20年前ほど処方しないようになったのでしょうね。

昔、デパス®︎を浴びるように飲んでいたある患者さんの言葉を、ここで披露しておきましょう。

デパス®︎を飲み続けるとどうなるか、その一例にして、典型例だと思います。

私が楽なのですか?と訊ねると、

「楽です」と酔ったような、呂律が回らぬ口調で答えました。

それで、日常生活は?と訊ねると、

「まったくなにも出来ません。でもデパス®︎を飲んでいると楽なんです」

このような患者さんが増えることを、私のクリニックでは完全に阻止することができています。

旭川ではとんと見かけなくなりましたが、

まだ世の中には大勢似たような状態にあるデパス依存症の方がいらっしゃるかもしれませんね。

デパス®を飲み続けると認知症になるのか

デパス®を飲み続けると認知症になるのか

依存性の強い別格安定剤デパス®は、米国においては認知症を引き起こす懸念があると注意喚起されています。

デパス®を個人的に心の中の禁止薬物と決めている私ですが、その理由は

認知症になるからではありません。

他院で処方されたデパス®を大量に飲んでいる患者さんたちが当院にたどり着き、

その減薬・断薬に協力したことなら何度もあります。

長期にわたってデパス®を内服し続けている人を多く診てきましたが、

認知症になるなどという印象は全くありません。

意識が朦朧としている人は何人もいましたが、

あれは認知症ではありません。単なる副作用です。

それと、私は

訪問診療もライフワークとして20年以上続けていて、認知症の患者さんを若い頃から今に至るまで途切れることなく診て来ましたが、

認知症の患者さんたちも、初診時に安定剤を飲んでいる方など稀です。

ですから私の実感としては、

デパス®を含む安定剤が

認知症を引き起こす実感は、あまりありません。

それよりも、

公にはあまり言われていませんが、

安定剤の使用量が増えると、

うつ病によく似た症状が複数出現します。

特にデパス®は通常使用量で割とすぐに、

抑うつ、

意欲低下、

思考の遅滞、

判断力の低下、

脱力、

構音障害、

全身倦怠感、

頭痛、

嘔気・嘔吐、

日中の眠気などの症状をきたします。

表情も乏しくなり、

声も小さく、話す速度が遅くなったりもします。

認知症などよりずっと心配すべきは、

薬剤惹起性うつ病の方です。

薬剤惹起性うつ病

記:2024.08.19.ふたつの記事を統合

(2024.01.14.追記)
お寄せいただきましたコメントは、責任者である菊地一也自身が他のコンテンツも含めて2次利用させていただくことがございます。予めご了承ください。

【デパス®体験談募集中】
↓↓↓
https://www.aozoraclinic.com/index.php?QBlog-20170122-1

別格安定剤デパス®の闇

#デパス od

あおぞらクリニック

旭川市東光9条6丁目1−13
東光9条5丁目バス停(あさでん)目の前
東光眼科となり
駐車場完備
東神楽東川美瑛深川からのアクセス良好】

電話
0166-33-8600 (平日9:30~12:30)