オンライン診療の問題点いろいろ

旭川市東光の心療内科(メンタルクリニック)

あおぞらクリニックの菊地です。

向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。

オンライン診療については現状様々な問題があると考えます。

制度が充実してより多くの医療機関が安心して取り組めるような環境づくりを政府に期待します。

①初期投資が必要
②イメージが悪い
③通常の診療より安すぎる
④決済の不確実性
⑤やって良いことに制限がある
⑥開始後も余計な費用が必要

ざっとこんな感じで、

他にも細々とした問題があります。

問診なども、

オンライン診療専用アプリ(使用料もかかるのかな?)などで事前に出来るのだと思いますが、

例えば問診の記述が乏しく追加で聞き取らなければならない場合など、

その時間的なロスや窓口の対応の煩雑さや人件費は報酬に反映されていません。

結論から言って現状のオンライン診療は対面診療に比べて医療側の負担とロスが大きく、

医療の質の低下を招きかねません。

②については、
お金儲けのイメージがつくことを、
一部の同業者は危惧しています。

私個人的には困窮しているから報酬が安いオンライン診療にまで手を染めているのではないかと思われたくないので、

社会全体のオンライン診療に対するイメージが変わるところまで望みます。

③あまり知られていないかもしれませんが、
残念なことに報酬が安いので敬遠されている現状です。

そして個人的に私が一番恐れるのが、

④途中で回線が切れて決済されなかったらどうなるのでしょうか?

これです。

初診時には1時間以上かかることなどもありますが、

最後の最後に回線が切れてそのまま不払い。

遠隔地なので回収不可能とかだと残念すぎます。

きっとそのような目にいちどでも遭えば、

寝込むかもしれませんし、

初期投資して始めたとしてもオンライン診療を私ならそこで止めると思います。

なので、

導入しようと思えません。

⑤確か記憶では初診時に向精神薬を処方出来ないとか、
他にもやってはならないことが対面よりも多いので、
困る場面が危惧される?

この点はちゃんと調べていないのにごめんなさい。

いろいろと制限があるのは間違いなく、

出来ないことがあれば必要な場面ではそれをいちいち患者さんに説明しなければならないでしょうし、

その分の手間や時間や人件費は、

安いオンライン診療の中ではまったく勘案されていません。

⑥専用アプリの使用料やカード会社への手数料、アフターケアのための電話料金などなど。

運用するにも対面診療に比べてコストがかかります。

これらのコストを全て医療側の善意に期待すると言うのでしょうか。

逃げ恥のみくりさん的に言えば、
 
善意の搾取です。

このように、

問題が多すぎるので、

制度が変わらない限り対応出来ません。

さまざまなことがクリアされて初めて、

導入を検討できるでしょう。

石破さんに期待しますし、

世の中全体のオンライン診療に対するイメージの変化にも期待します。

このように現状対応出来ず申し訳ございません。

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