うつ病と間違えやすい病気
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。
今日のお題は、
うつ病と間違えやすい病気です。
抑うつ、気分が落ち込む、食欲がない、頭痛、腹痛、吐気、眠れないなど複数の症状が出やすい点で共通している病と言えるでしょう。
適応障害F43.2
ストレス関連障害。
適応障害だけではなくストレス関連障害はどれもうつ病と紛らわしい。
けれど、
原因となるストレスがはっきりあるのが特徴。
油断して長々と放置しているとうつ病を招き入れやすい。
自律神経失調症G90.9
自律神経系の障害。
当院が得意としている疾患ですが、そもそもこんな疾患は存在しないとの意見もある(びっくり!)。
G90.9というのはICD10コードと呼ばれるもので、WHOの疾患分類。
一応国際的にも疾患として認められている。
抑うつや気分の変調などはきたさない。
双極性感情障害F31
うつ病と同じく気分障害。
かつては、躁うつ病と呼ばれていた病。
うつ病と違って躁状態がある。
躁状態になることを躁転と言ったりする。
躁転しなければうつ病に酷似。
個人的な意見
正しく診断しないと正しい治療もできません。
いちども躁転したことのない双極性障害はうつ病と診断されても仕方がないと思います。
同じ気分障害ですし。
ちなみにうつ病のICD10コードはF32。
双極性感情障害はF31。
数字が近いことも目を引くところ。
でも、
適応障害F43.2と自律神経失調症G90.9をうつ病と誤診するのはなんとかしたいところです。
ICD10コードを見ても疾患系統が違うものであると理解できるわけです。
ちゃんと丁寧に診れば区別をつけられるハズです。
疾患カテゴリーだって気分障害とは別物じゃないですか。
間違えないようにしたいものです。
うつ病よりも適応障害の患者さんの方が多いので、
はっきりとしたストレスの有無に着目するとか、
自律神経失調症とうつ病の違いについてよく学ぶことが、
誤診を防ぐために大事なことだと思います。
更年期障害N95.1なども気分の変調や感情失禁などがあって紛らわしいかもしれない。
【おしらせ】
当ブログへのコメントは、管理者が投稿に気づいて公開の処理をすると表示されます。返信することをお約束はできません。
お寄せいただきましたコメントは、責任者である菊地一也自身が他のコンテンツも含めて2次利用させていただくことがあります。予めご了承ください。
あおぞらクリニック
東光9条5丁目バス停(あさでん)目の前
東光眼科となり
駐車場完備
【東神楽・東川・美瑛・深川からのアクセス良好】
電話
0166-33-8600 (平日9:30~12:30)
コメント
-
うつ病と間違えやすい病気
うつ病と症状が似ているために間違えやすい病気はいくつかあります。これらの病気は、うつ病と同様に気分の落ち込みや疲労感、集中力の低下などを引き起こすことがありますが、治療法や原因が異なるため、正確な診断が重要です。
### 1. **双極性障害(躁うつ病)**
- **特徴**: うつ状態と躁状態(極度の高揚感や過活動)を繰り返す病気です。うつ病と診断されることが多いですが、躁状態が見過ごされると治療が不適切になる可能性があります。
- **誤診の理由**: 初期段階ではうつ状態のみが現れ、双極性障害と気づかれないことがあります。
### 2. **甲状腺機能低下症**
- **特徴**: 甲状腺ホルモンの不足により、倦怠感、抑うつ、体重増加、冷えなどの症状が現れます。
- **誤診の理由**: 気分の落ち込みやエネルギーの低下がうつ病と類似しているため、誤ってうつ病と診断されることがあります。
### 3. **慢性疲労症候群**
- **特徴**: 極度の疲労感が続き、休息を取っても改善しない状態です。頭痛、筋肉痛、集中力の低下も伴います。
- **誤診の理由**: 疲労や集中力の低下など、うつ病と重なる症状が多いためです。
### 4. **適応障害**
- **特徴**: ストレスの原因となる出来事に対して適切に対応できず、抑うつ状態や不安が生じる病気です。通常、ストレス源がなくなると症状が改善します。
- **誤診の理由**: ストレス関連の症状がうつ病と似ているため、見分けがつきにくいことがあります。
### 5. **統合失調症**
- **特徴**: 幻覚や妄想などの陽性症状とともに、社会的引きこもりや感情の平坦化、無気力などの陰性症状が現れます。陰性症状はうつ病に似ています。
- **誤診の理由**: 陰性症状が強調される場合、うつ病と誤診される可能性があります。
### 6. **薬物依存やアルコール依存症**
- **特徴**: 薬物やアルコールの乱用により、抑うつ状態が引き起こされることがあります。
- **誤診の理由**: 抑うつ状態が依存症の一部であることに気づかれず、単なるうつ病と診断されることがあります。
### 7. **パーキンソン病**
- **特徴**: 運動機能の低下とともに、抑うつ症状が現れる神経変性疾患です。
- **誤診の理由**: 抑うつ症状が主症状として現れることがあり、うつ病と誤解されることがあります。
### 8. **睡眠障害**
- **特徴**: 不眠や過眠、睡眠の質の低下が原因で日中の倦怠感や抑うつ状態が引き起こされます。
- **誤診の理由**: 睡眠障害による抑うつ症状がうつ病と間違えられることがあります。
これらの病気は、うつ病と間違われることがあるため、正確な診断が重要です。診断には、症状の詳細な評価や血液検査、場合によっては専門的な心理検査が必要です。