笑いながら深刻な事柄を語る人々
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
向精神薬の使用量が飛び抜けて少ない心療内科医です。
数日間、書くのをためらっていたことがらについてです。
民放の情報番組などを観ていますと、
深刻な話題なのにヘラヘラ笑いながらインタビューに答えている、
そういうのをそのまま流していることが今どきは多いですね。
私も歳を取ったものだと思いますが、
今どきは深刻な内容でも笑いながら話すのが流行りなのか。
事故や、事件や、災害や、病気や障害について、
へらへら笑いながら語る一般人。
困ったものだと思います。
そしてそれをそのままオンエアしてしまう公共放送。
どうかしていると思います。
私が古いのか。
シチュエーションに合わなくても笑顔でいることが、
大事だということなのでしょうか。
本当に理解に苦しみます。
一方民放ではない某放送局は、
そういうインタビューが格段に少ない印象を受けます。
さて、どうしたものでしょうか。
一例をリンクしますね。
深刻な話で笑う人の心理。事件の目撃者などをニュースで見てると半笑いで答えてる方をよく見ます。
人はとんでもなく恐ろしい体験などをしたときに、
心のバランスを保つために笑ってしまうことはあるのですが、
私が言っているインタビューでへらへら笑いながら答えているのは、
そういう(悲惨な状況を直接目撃したなどの)立場の人のことではないのです。
もしもそのような反応性の笑顔を収録してしまったとして、
民放ではない放送局のように、
垂れ流すのをやめたらいいのにと思います。
しかしこれほどにもへらへら笑いながら深刻な事柄を語る人が民放の画面上に現れるというのは、
どのようなシチュエーションであれ笑顔でいることが求められているからなのでしょうか?
もしもいまがそういう時代なのだとすれば、
とても居心地が悪いことです。
…そういえば、それこそ民放の情報番組などでは、
神妙な表情でたとえば訃報を伝えた直後に、アナウンサーが急に笑顔になって、
「次はエンタメのコーナーです!」などと番組を進行していく様を、
器用なことだなと思いつつ、
それよりなにより、やはり奇妙に感じる。そんなことを、思い出したりもしました。
奇妙に感じる自分自身を大事にしたいし、誇りに思う訳です。
深刻なことを話すのに、へらへら笑うのは不謹慎です。
にもかかわらず深刻なときにでも笑っているのがいいというのなら、
いつからか、私の外側の世界はどうかしちゃったんだろうと思いますし、
そんな周囲に流されてなんていられない。
ここでも、周りを気にしすぎないことが、
やはり大事だと思います。
少なくとも、真剣な場面なのに笑っているのは、私ではないので、
事件、事故、病、障害、災害などについて語るときに、
私が笑って話すことはないでしょう。
この記事を書いて?
笑顔でいられる訳がありません。
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