リーゼ®︎(クロチアゼパム)を空腹時に使う場合の無難な最大量
旭川市東光の心療内科
あおぞらクリニックの菊地です。
リーゼ®︎(クロチアゼパム)10mgを空腹時に頓服で使って良いのかと聞かれました。確かに。頓服なら空腹時のこともあるか。
私は次のように答えました。
クロチアゼパムだけではありませんが、大多数の内服薬は毎日定期的に服用するよう処方されるのが大部分です。
そういう背景があるため、最大量(極量)というのは食後に服用することを前提として決められているはずです。
クロチアゼパムだと、日本では1日3回合計30mgが最大量とされています。
上記のような薬の説明を読んだ時、毎食後に1回10mgずつ1日3回処方するのがいいと解釈するのが自然です。
空腹時に服用すると吸収の速度が早くなって、薬の血中濃度の立ち上がりは鋭くなり、またピークも食後に服用する場合に比べて高くなります。
効き(切れ味)は確かに食後に服用するよりも鋭くなるかも知れませんが、同時に副作用の危険性も増します。
私の説明が拙くて、理解するのが難しいかも知れませんが、副作用のリスクという視点で考えた場合、1回10mgを空腹時に飲むのは食後に飲むよりも危険だと言うのが結論です。
空腹時に飲むのであれば、5mgにしておいた方が無難ではないでしょうか。
あるいは、少し何か胃に入れてからクロチアゼパムを10mg飲んでみてはいかがでしょうか?
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リーゼ®︎は切れ味鋭い
リーゼ®︎は低力価なのでパワーはないけれど、短い時間でさっと血中濃度が上がるお薬です。要するに切れ味が鋭い。空腹時に飲むと、余計に急激に血中濃度ががりますので、副作用は出やすくなります。やはり量を控えるか、少しなにか食べてから内服する方がいいでしょう。