中枢性疲労

身体を動かすことによって肉体に生じる疲労を末梢性疲労と定義し、対して脳を酷使することによって起こる疲労を中枢性疲労と区別して、ことさら注目するようになりました。

パソコンやスマホの長時間使用などによっても脳は酷使されますし、悩み事などで悶々と考えることでも脳は疲れてしまうようです。

囲碁や将棋の棋士なども、1局で何時間も考え続けて、実際座っているだけなのに疲労困憊ということもあるようですから、以前から対局をとおして中枢性疲労の存在を示していたと言えるでしょう。

勉強のしすぎでもなるかも。

長時間に亘って脳を使い続けた結果脳が疲れ切ってしまった状態を、中枢性疲労としてこのところ研究も進んでいるのですが、うつ病などの精神疾患との関連も大いに気になるところです。

中枢性疲労が大昔からあったことについては疑いようもありませんが、このところ肉体の疲労と区別もされ、とりわけ注目されるようにもなったのは、スマホなどの普及によって、中枢性疲労がそれこそ蔓延して、目立ってきたからでしょう。

動画などを観て長時間過ごしていると、好きなことをしているにもかかわらず脳が疲労困憊してしまうというのが、スマホのない時代を長く過ごしてきた私などにはなかなか斬新に思えます。似たような例って、ありますかね?

さらにさらに興味深いことには、身体を動かすことによっても、中枢性疲労が起こるなどという説がありまして、いったいどういうことかと首を傾げてしまいます。

分枝枝アミノ酸(バリン・ロイシン・イソロイシン)を十分に摂ると、身体を動かすことによる中枢性疲労が緩和出来るというデータがあるようで、そこにはまたトリプトファン(トリプトファンは芳香族アミノ酸)が絡んでいるという仮説まであるのですが、まだ仮説の域を出ず(あまり有力とは言えないかも)、さらなる研究が待たれます。

アスリートやボディービルダーなどは体を鍛えるために、末梢性疲労よりも先に中枢性疲労が来ないようにすることを考えるようで(貪欲ですね)、分枝鎖アミノ酸を積極的に摂ることを、研究で未だ証明されていないにも関わらず、既にずっと前から実践していて、実際既成事実として頭も疲れにくい。やる気が持続する。そのおかげで運動を長く続けられるということになっているようです。

そうなりますと、人間は欲張りですので、中枢性疲労全般に分枝鎖アミノ酸が効いてくれたりしないものかと、期待を寄せてしまうでしょうね。きっと。

分岐鎖アミノ酸摂取が中枢性疲労に及ぼす影響

調べてみたらそのような研究がありました。やはり芳しい結果は出ていません。

あと、体を鍛えている時に、中枢性疲労が問題になるのは、運動開始から何時間を経過したあたりからなのでしょうか?脳を酷使することによる中枢性疲労よりも短時間で起こるのだとすれば、それはそれでとても不思議で、興味深いことです。

スマホで3時間とか動画を観ていても脳が疲労困憊にはならないですから。なんて書きますと、アスリートさんたちから、いやいや、我々だって3時間くらい体を鍛えていても、頭も体も疲労困憊にはなりはしないんだよ、ハッハッハ!という高笑いが聞こえてきそうですが、アスリートさんたちが問題にしている中枢性疲労は、いったい何十時間、あるいは何日間にわたって体を鍛え続けた後に出現するのでしょうか?

あるいは体を動かしても中枢性疲労をきたすということ自体、本当にそれで合っているのか、今後の研究に期待したいところです。

ちなみに、分枝鎖アミノ酸自体は立派な肉体を造り上げるためにはかなり有効のようですから、中枢性疲労に効くのかどうかはさておき、どうぞ摂取して鍛えてください。

(あおぞらクリニック/菊地一也)

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