酸化マグネシウム(略称カマ・カマグ)|便秘薬で死亡例

旭川市内の訪問診療

あおぞらクリニックの菊地です。

便秘の治療薬としてポピュラーな酸化マグネシウム。

ちなみに酸化マグネシウムは、東日本ではカマ、西日本(の一部でしょうか?)ではカマグと略称で呼ばれることも多いです。

マックがマクドになるのと似ていますか。

私が持っている薬の本(治療薬マニュアル)にも、カマとカマグが略称として記載されています。

略称で患者さんにもまかりとおるくらい、広く親しまれている便秘薬です。

しかし、

私自身、何度もこのお薬に対する厚生労働省からの通達を目にしています。

こちらは2008年、かなり昔の通達ですが、この時点で国内で4例の高マグネシウム血症での死亡例があると書かれています。

酸化マグネシウム製剤における高マグネシウム血症について

便秘薬で死ぬなんてびっくりですが、これが現実です。

そんなこともあって、私のクリニックでは酸化マグネシウムを便秘の治療にあまり使っていません。

長期的に使う場合は、血清マグネシウム値を測定するようにと、この通達には書かれていますので、煩わしいですしね。

今はいい便秘薬がたくさんありますからので、カマを使わなくても排便コントロールは余裕で可能です。

(あおぞらクリニック/菊地一也)

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